ベルリン・フィルに44年在籍した第一ヴァイオリン奏者、引退

ベルリン・フィルになんと44年も在籍したヴァイオリニストのアレッサンドロ・カッポーネが引退したそうです。1980年入団。当時22歳だったそうです。

ベルリン・フィルのサイトに本人のさよならメッセージが載っています。「オーケストラ奏者にとって、間違いなく世界最高の職の一つです」と語っていて、そしてそれがメッセージのタイトルにもなっていて、誇りやね誇り。プライドが感じられますね。

お父様もベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者という家に生まれながらも、本格的に勉強を始めたのは11歳の時。若きピンカス・ズーカーマンのベルリン・フィル・デビューを聴いて「私もヴァイオリニストになりたい!」と決心して、その後トントン拍子。当時のコンサートマスターの一人だったトーマス・ブランディスのもとで学び、なんと22歳でベルリン・フィルへ。

最初からソロ活動には興味がなく、ベルリン・フィルというすばらしい集団の中で最高レベルの音楽を演奏すること、だったそうです。お父さんの影響やねきっと。カラヤン、アバド、ラトル、ペトレンコ。4人の首席指揮者のもとで演奏して学んだことは、音楽にはそれぞれ異なる視点があり、そのすべてが正しい、ということ。忍耐すること、そしてほかの意見や考えを尊重すること、と言っている。しごできジャイアンみたいな、深いいわあ、とでも言いたくなるような、合点ボタンを連打したくなるよう、そんな清々しい気持ちにこちらもなります。

やっぱ世界のトップは言うことが違うし、発言の説得力が違うね!!

上のお別れページに何枚か写真が載っていて、なんと去年、京都で撮ったであろう、ていうかこれ伏見稲荷やろ、というお写真が載っております。去年ベルリン・フィルは京都に行ってないんだが!公式カメラマンも一緒に京都エンジョイしたんか!!

日本の、そして京都のお写真を選んで載せてくれているなんて、なんてすてき。感動。

カラヤンを知る世代はますます減っている。あと何人でしょうか?

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