13歳のフィンランド人指揮者の目標はベルリン・:フィルを指揮すること

どの世界にも神童がいて、あまたの神童が現れては、20を過ぎたらただの人、とまでは言わぬまでも、虹をつかむことができず別の道を歩むことになる。才能とは残酷なものであり、運命の女神の微笑みはまことにランダムである。

音楽家になるために大切な要素はなんですか、と聞かれる事がありますけれど、1に才能、2に努力(ただしこの「努力」も才能の中に多分に含まれると考えています)、そして意外に思われるかも知れないが3に運である、と私はいつも思っています。運、タイミング、出会い。まあなんのかんのいって、すべてがぴたっと嵌まったときにその人はぐぐーっと上昇していくのだ!

とはいえ、放っておかれない才能もない、という言葉も私は好きでして、明らかな輝ける才能は人が放っておかないのである。才能がありながらついに有名にならなかったのはアイヴズぐらいである、という、大学の講義で聞いた言葉はいまでもよく憶えていますね。

こういうことばを反芻しながら私は生きているわけであります。ヤッホー!

13歳のフィンランド人指揮者のことが話題になっている、こんどオーデンセ交響楽団と契約をしているというよいうな事が書かれたニュースを目にしまして、これはいいことなのかそうではないのか、と一瞬躊躇したのですが、輝ける才能があるのであれば、その人は放っておかれていないのである、と思い、応援したいという心持ちににわかになったのでした。

夢はベルリン・フィルを指揮すること、とあり、若くていいですね。もしベルリン・フィルを指揮する機会が将来出来ちゃったら目標を失っちゃうかもしれないから、その先の目標についても思いを巡らせておいたほうがいいよ、とも思いますが、それは余計な口出しでありましょう。ベルリンへ向け爆走を開始するというのであれば、それは後押しされねばなるまいて。

お父様は地元のオーケストラでトランペットを演奏していて、音楽院でも教えている。母はサックス教師である。すなわち管楽器の両親のもとでそだった音楽一家であり、子どもの頃からコンサートに出かけては指揮者に興味があった「真ん中にいるあの男はいったい何者なんだろう。手をいろいろな方向に動かしていて」。

すでにハンガリーやデンマークなどで指揮をしてきているという。英語でリハーサルもできるということだから若くして国際派である。

子どもに指揮なんか出来るか、指揮者には経験とカリスマが必要、と冷笑を浴びせるのは簡単だが、子どもの可能性と未来を信じて後押しするほうがはるかに建設的ですね。

がんばれアリユス・シェレツキス(リトアニア系フィンランド人です)

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