昨日韓国のあるマネージャーさんと上野で会っていまして、これというスター、今後のスターがいまほんとうにいなくなっている、韓国に呼びたいと思うアーティストはほとんどいない、と嘆いていました。わかるような気がする。わかるような気がするとか言ってはいけないんですけれど、輝ける大スター候補、みたいな人がほとんど見あたらない、というのは、、、、わかるような気がする。
そんな話をして朝起きたら、キャスリーン・バトルのニュース。メトロポリタン歌劇場でリサイタルをすることになったようです。5月。まじか。
いまの若い方は、いや若くなくとも、キャスリーン・バトルの名前を知っている人のほうが少ないようです。お話会とかでバトルの名前を出しても皆さん首をおかしげになる。誰?ふーん。みたいな。
ウィスキーのCMで歌ったオンブラマイフ、とか言っても、年配の方々でもはてなマークが浮かぶようだ。ああ、あの!となったことは一度もない。なるほど。そういうものか。そういうもんなんですよね。グラミー賞も何度もとっているんですけど、過去になりけり。
バトルがスターになったのは1970年代なんですよね。レヴァインからもとても気に入られていた。ところが、あまりにもその後の行動がディーヴァしてしまったため(詳細はここでは書けないんですが、当時の日本の担当者から数々の武勇伝を聞いたことがあります。たとえば高速道路でおっと以下略、ハンバーガーが・・・略)、とうとうメトロポリタン歌劇場を出禁になってしまった。1994年。
以来、活動は縮小していき、いまやもう誰も知らない。
いきなり発表されたようなこのコンサートは5月12日に開催で、チケット発売はしあさってから。キャスリーン・バトルはいま何歳かというと75歳。1948年うまれ。これにもおどろいたんですが、まあそれぐらいの年齢でもおかしくはないですね。75歳か・・・。
もともと声は小さかったと言われるので、メトロポリタン歌劇場の巨大空間ではきびしいかもしれない、と思いつつも、人が集まるのだろうか?チケットは売れるのか?かつての大スターが?という興味がちいさく、だがふつふつと沸かぬでもないのです。
彼女は大スターだった。
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