金は・・・・銀は・・・・。
ラフマニノフの最後の弟子のひとり、と言われているルース・スレチェンスカは昨日99歳になった、と読みました。さすがにもう演奏活動はやっていないようで、ちょっとだけ調べてみた感じ公の場にも出ていなそうですが、おととし、97歳のときにアルバムをリリースしたというのはみなの励みになりますでしょう。
Meet Rachmaninov’s last surviving pupil, incredible 99-year-old virtuoso Ruth Slenczynska – CLASSIC FM
「芸術は後回しでそこにあるのはコマーシャリズム、ビジネスだ」という声もあり、それは否定できるものではありません。ラフマニノフの最後の弟子の一人という表現も、いわばビジネスですね。ピアニストの名前だけではふーん、で終わってしまうかもしれないところ、ラフマニノフの最後弟子、とつけば、突如として興味が出るかもしれないから。バーンスタインの最後の弟子とかそういう言葉と同じですね。言葉が持つマジック。音楽は言葉では語り尽くせぬ。でも言葉によって音楽は雄弁さを増すっていうわけ。
ラフマニノフの最後の弟子、あるいは99歳のピアニスト、そういう言葉とともに、感動する人がいる、それもまた重要なことなのではないでしょうか。本人は「音楽は喜びをもたらすもの。自分の音楽がいま人に喜びを与えているならあるべき役割を果たしている」と言っているのだそうです。本当っすね。
いわゆる上手なピアニストならたくさんいる。でも心から感動する演奏というのはあまりいませんね。だからこそ感動という言葉がいきいきとしてくるわけですけれども。感動ってなんだろうと思いますね。演奏を聴いた人がジーンとする、それが大事なのは間違いがなくて、バイアスがかかっているとか言われてもいいんですよたぶん。
とりあえず自分も毎日元気に生きられている事に感謝ですね。
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