ベトナムで世界最古の弦楽器?が発見される

温故知新というではないですか。古きを知ることは、人々の好奇心を刺激し、満足させ、さらなる未来へと飛翔させるインスピレーションの源なのである。源と来たら、義経、と、こう行きたいものだ。いやなんなら静、でもよいかもしれない。

さて、ベトナム南部でこのたび、世界最古クラスの弦楽器ではないか、とされるものが発見されたということで世界の弦楽器界が揺れている!(誇張あり)。

https://www.thestrad.com/news/earliest-stringed-instruments-found-in-vietnam/16219.article

Gò Ô Chùa(ゴオチュア、と読むんすかね)というメコン川のすぐそばにある遺跡で1990年代に発掘されていたものの、それが何だかわからないまま放置されていた。それをオーストラリアの研究者たちが2012年と16年に注意深く調べた結果、これは2000年ほどまえ、あるいはもっと古い楽器であろう、これは弦楽器であろう、いーや、これは弦楽器以外考えられない!!弦楽器だ!!!と結論づけたということであります。今もベトナムで用いられているクニーと呼ばれる弦楽器との間に顕著な類似性があるのだそうです。

つーわけでその論文がつい最近ケンブリッジ大学のウェブサイトに掲載されているんであります。残念ながら読むのに2000円ぐらいかかっちゃうのでその本文にあたったわけではないのですけれど許しておくんなせえ。だから、そういう事が書いてあるっつってんだからそうなんだって!(突然の逆ギレ)

若干の「本当か」とか、そういう疑惑の目で観てしまう自分がいないわけではありませんけれど(失礼なやつ)、しかし、これが本当ならなかなかにわくわくするような話ですね。

鹿の角だそうです。長さは34.8センチ。角の先端付近に丸い穴があって、そこに糸をピンと張る補助器具的な「ペグ」を差し込んでいたのではないか、と考えられている。また反対側つまり角の根元あたりには、弦が張られていたゆえに演奏によってだんだん削られて出来たのではないかと思われる溝もある、ということだそうで、なるほどわかるわかる。

床にあぐらをかき、この楽器を縦にして、弓を使って演奏していたのではないか、というのがその主張であります。どんな音がするのか、聴いてみたいものだね。最近ロマンとか夢とかがすっかりすり切れっちまっているような私にぴったりだ。

以上、名古屋の特派員G氏がお送りいたしました。明日は大阪からお伝えする予定ですが、私も明日ぐらいまでには世界最古の楽器を見つけられるよう、目を皿にして町歩きをしたいと思っています。見つけたら褒めてください。喜びますから。

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