昨日のミネソタの話題はちょっと明るい話でしたけれど、
ヤニク・ネゼ=セガン率いるフィラデルフィア管弦楽団の場合はもう少しチャレンジ精神が必要かも知れない。昨年は64パーセントの収容率だったということで数字が低い。とはいえ本拠地のヴェライゾン・ホールは2500席あり(でかい)、販売数では同じぐらいになるのかもしれません。
せっかくなので計算してみましょう。ミネソタ管弦楽団の本拠地、ミネアポリスのオーケストラホールの座席数は2085なので79%なら1647席、ヴェライゾン・ホールの64%は1600席。うむ、若干フィラデルフィアが割合でも数でも負けている!!ああ!!ALAS!!!
ホールが大きいと言うことは諸経費もおそらく大きくなるはずなので、同じだけの座席を販売してもだめで、より多く販売しないとペイしないと言うことになるでしょう。
そのフィラデルフィア管弦楽団は23-24シーズンは定期演奏会の数を若干減らし、その代わりに単発の公演を増やすのだそうです。さらにおどろいたのはリサイタルも開催していく、ということ。
オーケストラがリサイタルを主催するってどういうこと?協奏曲ではなく?と思ったのですが、これはフィラデルフィア管弦楽団が、キメル・センターと昨年6月に合併して「フィラデルフィア管弦楽団&キメル・センターInc.」(The Philadelphia Orchestra and Kimmel Center, Inc.)になったということとも関連があるでしょう。
なるほど合併していたのか。そうだったのか。お父さん初めて知ったよ。
オーケストラとホールが合体。キメル・センターのサイトを見ますと、合併にあたってのメッセージが出ていました。「最高のパフォーマンス、インパクトある教育、コミュニティプログラムを、リアルでまたデジタルで、私たちの街、そして世界中の多様な観客に提供します」と書かれていますが、具体的になにがどうなるのか、というようなことは書かれていませんでした。
しかし、こうしてオーケストラがリサイタルを主催するという形もやっていくということで、オーケストラファンの目をソリストに、そしてソリストのファンをオーケストラの方に顔を向けて頂く、そういうチャンスを作っていく、っていう狙いなのでしょうか。たぶんそうだよね。
ぼーっと生きていたらダメだってことですね。チコちゃんに叱られますね。
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