ムーティ&ケルビーニ・ユース管、刑務所で、難民を乗せた船で作られた楽器で演奏

土曜日、イタリア最大の刑務所、ミラノの刑務所にムーティの姿はあった(あたかも見てきたかのようなものいいですいません。私は奈良にいました)。ここはオペラ、と言う名前を持ち、1400人以上の受刑者がいて、そのうち100名ほどはいわゆるマフィアの構成員だった人たち。

そのような人たちが参加するプログラムというのでしょうか、密入国を試みた人難民たちを乗せた船、本来は破壊されるものを楽器に生まれ変わらせる「メタモルフォーシス」というプロジェクトがあって、それによって囚人たちが作った楽器があるそうです。つまり、更生、という名目で実施されてきているプログラム。

そうして出来た楽器を使って、土曜日、ムーティがケルビーニ・ユース管弦楽団を指揮し、演奏した。なんとスターソプラノのローサ・フェオーラも参加してオテロの「アヴェ・マリア」を歌ったとのこと。さらには最後に一部の受刑者たちも一緒になって合唱曲を歌った模様。ナブッコの「行け、我が思いよ、黄金の翼に乗って」。特別な曲ですね。多くの囚人たちが涙を流していた、という風に書かれているので、感動的な時間だったことはまず間違いがありません。

みためもバラバラな楽器に出来不出来はあるかもしれないが、それよりも重要なことがありますね。人の心は様々な要素がからみあって動かされるものだし、囚人も廃船の木材から楽器を作ることで、自分の過去と向き合い、未来へ明るい希望を持って社会へと復帰していくことが出来るかもしれない。オーケストラが投稿している写真をご覧下さい。

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