ケネディ・センターの名前がトランプ・ケネディ・センターになっちまった、しかも瞬く間に、ということで、わりと民主主義とは何ぞみたいな話でもあるわけですけれど、大統領がいろいろされるのでなかなかこれまで通りというわけにはいかず、海外アーティストのビザ取得もかなり難しくなっていると聞いているのですけれど、ほんじゃあ次また大統領が変わったらすべてが揺り戻しとかになるのか？とか想像すると、それはそれでどうなのというか、揺り戻しの次にまた揺り戻しがとかになるのか、ブランコの如く行ったりきたりするのか。みたいな。
大統領はケネディ・センターには大規模改修工事が必要としていて、300億円を超す予算を確保したそうです。金を出すから口も出す、ということかもしれませんね。そもそも予算を通したのも強引になされたのかもしれませんけれど。
ジャズミュージシャンのチャック・レッドはこの改名を受けて2006年から毎年開催していたクリスマスイブのイベント「ジャズ・ジャム」を中止しました。抗議ですね。いろいろとひずみが生じている、と感じています。
民主党下院議員のジョイス・ビーティ氏が、ケネディ・センターからトランプの名前を削除すべく訴訟を起こしたそうです。名称変更には議会による法律の制定が必要だ。つまり法律で規制されている名称変更を恣意的に行ってはならない、ということですね。しかし外から見ている限りいろいろ恣意的にご変更が次々と堂々と行われているようにも見えるので、なにかこう、んー、こんどはそう来たか、みたいな、そういう一種新鮮味みたいなものも感じています。新鮮とか言ってはいけないのでしょうけれど。政治は難しいですね。円を高くしてください。
たったいま私の本音が漏れてしまいましたが、肝心のケネディ一家はどういう反応をしているかというと、もちろん反対の立場で、リンカーン記念堂の名前を変えることが出来ないのと同じで、この建物の名称も変更は出来ない。とケネディ3世はSNSで発信したそうです。リンカーン記念館はもっと直接的にリンカーンの事を取り扱っていて、ケネディ・センターに関して言えば名前を冠した文化施設であるからには少し事情は異なっているのかもしれませんけれど。
来年は円が高くなりますように。
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