リッカルド・シャイー、スカラ座で指揮している最中に体調を崩し病院に搬送される

リッカルド・シャイーはイタリアの指揮者で、ミラノ・スカラ座の音楽監督を務めています。私的にはコンセルトヘボウ管の首席指揮者という風にすり込まれておりますので(これは世代的な問題)、オランダの方面の方のイメージ。あとはルツェルンもやっておいでだという印象。こちらはスイス方面。シャイリーChaillyて書くのにどうしてシャイーなのか問題についてはたしかどこかで解決したと思いますが記憶力が悪いので忘れてしまいました。

シャイーは今週水曜、スカラ座で、シーズンの幕開けとなるショスタコーヴィチ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》を指揮していたが(幕開けがムツェンスク郡のマクベス夫人というのも隔世の感がありますかね。どうしてと思う人もおられるでしょう。いま私は超絶に時間が不足しているので説明している時間が無い。だからチャッピーに聞いてください。チャッピーに、聞け!!)、途中で体調を崩して救急車で搬送されたというニュース。安心して元気だから、という事だそうですが、心配なニュースですね。

シャイーは長年心臓に問題を抱えているようですが、リハーサルの時から明らかに体調が悪そうだったとのこと。一幕が終わる直前ぐらいに突然顔色が悪くなり、医者が呼ばれた。休憩は15分延長され(10分と書いている記事もあり。たぶんまあこの辺りは気持ち的な問題かなと)、続けるのは賢明ではないと思われたものの本人の意志は固く、果敢にも第二幕を50分指揮したが、ますます衰弱したため、話し合いがもたれ、最後は総裁のオルトンビーナが中止を判断。救急車が呼ばれ、笑顔で挨拶をして心臓病を専門にする病院へ。一晩過ごしたのち、血圧は良好と発表された。という状況のようです。

オペラは結局途中までで中止となったわけですが、ちなみにこの場合払い戻しとかはどうなるんですかね。と思ってしまうのは私の心が汚れきっているからでしょう。それからこのあとも年末まで全部で5公演残っているのですが、それはどうなるのだろうか、という点も気になりますね。このあとシャイーが再び立つのか(わりとそれはそれでリスキー)、あるいは副指揮者が振るのか、あるいは誰か代役が呼ばれるのか。

様々なことが皆の頭の中にあって、推敲され、検討され、そして実行に移されるのでしょう。ショーはマストでゴーオンなんです。シャイーの健康が第一、しかし同時に、高額なチケットを手にして公演を楽しみにしている人たちが大勢いて、その方々をがっかりさせるわけにもいかないのです。

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