日本でも、世界でも、女性の指揮者の活躍が幅広くなっているこの時代です。テヘランにもその波が押し寄せ、女性が輝かんとしている!!
文化も歴史も違う国だけに、手放しでいいね!と軽い気持ちで外野が言うことが正しいのかどうかはわからないのですが、という思いもありつつ、それでもやっぱりいいね!と喝采を送りたい気持ちの方が勝りますね。
保守的なイスラムの国々ではいまだに女性は抑圧されていて、職業的な、あるいは文化的活動は厳しく制限されていて、例えば女性は男性の前で歌うことが許されていないのだそうです。
そういう環境に育ってきた人たちがそれを替えていくことの難しさに思いを馳せると果てしなく厳しいようにも思いますけれど、このたび42歳のパニズ・ファリユセフィさんが指揮台に立ち、2日間にわたってオーケストラを指揮したという現実はまさにニュース。
芸術一家に生まれ、母親は娘が指揮者になることを夢見ていたということで、お母さん!!見てる!!状態。お母さん!!もさぞ嬉しかろう。イランでは指揮を学べないのでアルメニアに行き、そこで学んだという。
とはいえ、反動というものも予想されるし実際に反対意見もあるようです。次はそこをうまく立ち回り、1度きりに終わらせぬことが求められるのでしょう。上のニュースとかをみるとイラン初!とありますけれど、調べると実際イランには他にも女性指揮者がいて、オーケストラを指揮したこともあるようですが、いずれにせよそうそう簡単なことではないのだろうなと思われます。新しいことには反対もつきまとう。世の中とは、あるいは人間とは実に理不尽なもので、話し合ってわかり合えるのであれば警察などいらぬ。
「これがイランの若い女性にとって新たな時代の始まりとなり、彼女たちが恐れる必要はないことを理解してくれることを願っています。解放への唯一の道なのです。」
新しい道を作っていく人たちには敬意を払いたい。すでにある道を歩めるのは、このような人たちの不屈の意志の力があるからなのです。


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