それにしても今朝は6時から緊張しました。緊張と緩和。
アンドレアス・ショルとタマル・ハルペリンがドイツの功労十字章を受章したというニュース。夫婦で受章っていうのも珍しいなと思いますが、そういうこともあるのでしょう。ドイツの文化勲章における最高の章です。とはいえこのなかでも上から下までいっぱいランクがありますけれど。なお日本では最高位の特等大十字章を上皇さまが受章されています。さすがや!!!!!
10月1日に式典が行われ、そこで授与されたと。卓越した社会貢献と社会・文化活動への貢献を称えるもの、とあります。
アンドレアス・ショルの来日リサイタルに二度ほど、ホールの人間として関わらせて頂いた事があります。歌のリサイタルは集客が出来ない、とくにカウンターテナーはハードルがさらにあがる、という現実があり、なかなか国外の歌手を、高い経費を払ってお呼びするのは簡単なことではないのです。
とはいえ当時アンドレアス・ショルは(もう10年以上前の話です)広汎に活躍されていたと記憶しています。アジアツアーの一環として、という形でおよび出来たのだったと思います。NHKのテレビ収録もあったと記憶していて、シューベルトの魔王だったかな?では一瞬地声っていうか普通の声で歌ってみせて、うわっ!ずるい!!と思った事を覚えています。ずるいっていうのは、すごい!っていうぐらいの意味です。
受章を伝える所属事務所のサイトによりますと、これまで二人は様々な社会貢献活動をしてきたようです。昨年はキーウで歌い地下壕でマスタークラスも開催した、そして今年もキーウ・バロック・フェスティバルに出演するためふたたびウクライナを訪問するとありますから、戦禍の人々にとって大きな励みとなることは間違いがないでしょう。
あと、いまは地元キードリヒの地方議会議員を務めている、とあって、政治家やってるんですね!!音楽家が政治家をやるケースはあまり多くはないと理解していましたが、社会貢献とかに興味があって活動もされているような方であれば、それも十分にありうることだなと。
実に爽やかなお二人だったという印象を持っておりますが、お二人の人生が今後ますます輝いて、ますます幸せなものとなることを願っております。
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