3Dプリンターでヴァイオリンをガンガン印刷して地域の子ども達を指導(カリフォルニア)

形から入る、という言葉がありまして、とりあえず意味はわからなくても、なんとなくマネしているうちにやがて身体に染みこんで行き、いつの日かそれが腹落ちする、というものを目指す、といったことでしょうか。

日本人はどちらかというとこの、形から入るのが得意で、なぜだろうなぜかしら、の部分が少しく足りないのではないか、ということも言われるわけです。没個性と言われるというか。まああまり主語を大きくするのはあかんわけですけれど、形から入るのが好きなんで、なので機材についても、よりよいものを使いたがるわけです。わかります。私も、高いカメラとかほしくなるもんね。

でも本当にそれが必要なのか。高い機材、いやむしろ高い楽器は最初から必要なのか。というと、やっぱりあったほうがいいのかもしれないけれど、必須でもないでしょう。じゃなければメンデルスゾーンみたいな人(超絶裕福なおうちのご出身者)しか音楽が出来ない事になりますね。

いろいろな環境の子ども達がいて、音楽をやりたい、ヴァイオリン面白そう、そういう子ども達がいるわけです。その子ども達に本物の楽器を買う、それは高くつくわけですけれど、やってみて、あかんかった、ということもありうるわけですし、最初の壁ですね、楽器を買う、この、初期投資、かっこつけていうとイニシャルコスト(カタカナはなるべく使わないようにしような!)が楽器を学ぶにあたっての障壁となっているのであれば、下げればいいじゃない。

そう考える人がいるのは当然ですね。このカリフォルニアのジェイコブさんは、3Dプリンターをまず2台買って、それを使ってネットで見つけたモデルを印刷してみて、いくつかトライして、これだ!というものを見つけて、せっせと印刷して、子ども達に使わせているということだそうです。なんと原価は50ドル!とてもお安い。子どもが喜びそうなカラフルな楽器は作る過程も楽しそうだし、その上その楽器は無料で使わせてもらえる!ええですやん。

子どもの笑顔は大人のエネルギー源。いまや3Dプリンターは30台あるというってどんだけ持ってんのや!でも笑顔はもっと見たいですね。結果として音楽家になる子どもは多くはないかもしれないが、体験を経て何かをつかんでくれればそれでいい。音楽好きになってくれなくても、体験から何かをアウトプットしてくれる大人になればいい。

創意工夫で子ども達に夢を与えてくれる人は本当に素晴らしい。ゼロか百かじゃないんですよ。

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