動揺が収まらないというか、むしろ騒ぎが大きくなっていて、こういうことを首相がするほどまでの空気感なのかと驚きます。昨日、ベルギーの首相がわざわざドイツのエッセンを訪れてラハフ・シャニに直接謝罪をしたそうです。ブリュッセルからエッセンまではgoogle mapによれば電車で片道3時間、車で片道2時間半かかるわけなので、コンサートも聴いたとあるので、一日がこれでほぼ潰れた計算になりますね。
首相と言えば激務でありますからには、土曜だってお仕事が入っていたかもしれない。いや、お休みだったかもですが、それにしたって、お休みを返上しないといけない。それでもなお行って、直接謝罪をして、というのはかなりのことですね。
首相はシャニと握手をする写真を投稿し、「この国に人種差別や反ユダヤ主義が入り込む余地はない。指揮者ラハフ・シャニの出自のみを理由に、フランダース音楽祭がミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の出演をキャンセルしたことを強く非難する。私はこのメッセージを直接彼に伝え、音楽の力に対する貢献に感謝をしたいと強く望んだ」(からエッセンまで遠征した)、と書いています。
国の首相までを動かす大問題になっている。レブレヒトによれば(本当かどうか確認が取れませんが)、首相は音楽祭の芸術監督を更迭することを求めたとあります。フランダース音楽祭としてはどうするのでしょうか。今さらコンサートを復活させることはできないでしょう。ひたすら突っ張るのか、謝罪文を出すのか。それともスルーして鎮火を待つのか。こんなはずでは、という感じでしょうか。
なお、ベルリン・フィルは急遽ラハフ・シャニとミュンヘン・フィルを、ただいま開催中のムジークフェスト・ベルリンに招待することを急遽決定。9月15日(明日)19時よりベルリン・コンツェルトハウスの協力も得て、公演を行うことになっています。チケットはCurrently No ticketsとなっております。即完した模様。
スピーディーな意志決定、スピーディ-な購入。いろいろすごいことになっていますね。
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