ずっと調子がよくなさそうでなヒラリー・ハーン(現代のアメリカを代表するヴァイオリニスト)ですが、このたび11月末までのコンサートをすべてキャンセルすることになったようです。本人もFacebookで書いています。
去年から今年にかけておよそ7ヶ月仕事をキャンセルし、いったん復帰して演奏していましたが、今月26日のBBCプロムス(ゲヴァントハウス管トの共演)から11月末までの公演をすべてキャンセルするそうです。12月7日にラン・ラントの共演が予定されていて、そこでの復帰を目指すようです。
治療に励んで、治ったかと思ったものの、結果的にはうまく行かなかった、ということのようです。このあとさらに積極的な治療に取り組む、まだヴァイオリンで伝えたいことがたくさんあり、決して諦めることはしない、とのこと。
そのように書かれているということは、もしかすると状況はそれほど良くない、もしくは簡単ではないということなのかもしれません。なんにせよ本人にしか判らぬ苦しみがあるのだと思います。音楽家にとって、舞台とは恐怖であると同時に、拍手を浴び、客席の笑顔を見ることが励みとなり、栄養となり、さらなる進歩の大いなる助けになるのだと思います。なので、それが病気により果たせないというのはいろいろな意味でおつらいことでしょう。
完治、そして舞台への復帰が遠からず実現することを願います。
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