ジアシン・ミンについてご存じでしょうか。今年のエリザベート国際コンクールで彼女の名前は沸騰しました。12名のファイナリストの一人となり、ファイナルでの演奏も素晴らしく「上位入賞は間違いがないのでは」「優勝する可能性もある」とささやかれていながらも、結果はなんと、順位なし。この結果に聴衆はどう反応したかというと、こうなりました。
彼女がステージ上に、入賞者の一人として名前を呼ばれた時の、この大歓声を聞いていただきたい。これが全てを物語っていると言ってよいと思うのです。聴衆は熱烈に支持した。審査委員も数名、立ち上がって熱い拍手を送っていた。これが意味することはなにか。
彼女はこのコンクールにおいて、もう一人の勝者となったのである。
ということです。コンクールは水物、こういう言葉がしたり顔で話されることもよくあります。なぜならコンテスタント、聴衆、あるいは審査委員にとってさえ、えっ?と驚く結果になることもよくあるからです。
エリザベート国際コンクールは、審査委員が点数を付けた後、いっさいの議論をしないそうです。点数がすべて。それが果たして公平なのかどうなのか?ということで点を付けたあとに議論をして決めるコンクールもあります。するとこんどはそこで舌戦が繰り広げられ、声の大きい審査委員が勝つこともあれば、さまざまな駆け引きが行われ、浮かんだり沈んだりする人もいます(映画『教皇選挙』はご覧になりましたかローレンスさん)。であれば議論はしない、と。だが議論をしないのであればこんどは「じゃあ自分は点数をどうつけようか」という心理戦も発生します。
いずれにせよ、人類共通のこととして、何かが公平に決まるなどということはないのかもしれません。だが、コンクラーベだって、その人の人生を左右するものでありますが、この人でなければならぬ、というものでもないのかもしれませんね?人生が、歴史が、そこに詰まっている。だからこそコンクールの結果は興味深く、聴衆のダイレクトな反応も面白いと言えるのかもしれません。
ジアシン・ミン、上海出身の天才は、エリザベート国際コンクールの聴衆から圧倒的な支持を受けました。弊社ではコンクールの授賞式直後、彼女に話しかけようとステージの下に群がった聴衆の一人として接触し、ジャパニーズミュージックエージェンシーフロムトーキョーあなたを日本に呼びたい興味があったらこの名刺のアドレスにメールを欲しい。と早口で伝え帰国。そしてその後、なんのかんのとありまして、今日のこの公表に至りました。なぜ彼女を日本に招聘するのか。それは、聴いて頂ければおわかり頂けると確信しています。
チケット発売は9月6日(土)。このたび新たに開設されます弊社のチケット販売サイトからなら、9月4日(木)に先行発売となります。こちらから詳細をご確認いただき、ぜひ事前にご登録、先行予約でお求めください。
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