古楽のおっちゃん、サー・ロジャー・ノリントンが亡くなりました。1934年3月16日うまれ。91歳でした。なんとなくですが、私のなかではおっちゃん、というイメージ。関西の、ノリのいいね(ノリントンだけにね、、、あっ!寒い!!!ガタガタガタガタ!!)。
昨日はゲイリー・カーの訃報もあって、そうか、と思っていたところなのですが訃報が続きますね。若い頃のお写真がテレグラフ紙に載っていて、うわー、若い!(当たり前や)と思ってしまいました。
ノリントンといって有名なのはベートーヴェンのメトロノーム記号にあわせて演奏した爆速の交響曲とかですか。今聴くとそこまで爆速でもないかな?やっぱり爆速かな?
1962年にシュッツ合唱団を結成(ハインリヒ・シュッツを可能な限り演奏したいというあまりにもマニアック趣味で、72年に解散するまで10年間活動)、78年にロンドン・クラシカル・プレイヤーズを設立。69-84年まではケント・オペラの音楽監督。97年にはカメラータ・ザルツブルクの首席指揮者、翌年シュトゥットガルト放送響の首席指揮者。11年からはチューリッヒ室内管弦楽団の首席指揮者。コヴェント・ガーデン、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、スカラ座、フェニーチェ劇場、フィレンツェ五月音楽祭などでも指揮した。と。
このようなおっちゃんの先進的な活動があって、いまの古楽演奏があるし、いわゆるモダンオーケストラもそちらから影響を受けることもあるんだと思います(ぜってーねー、というお言葉もあるかもしれませんけれど)。
さすがにマーラーをノン・ヴィブラート(弦楽器の演奏している姿を見ると指がプルプルプルって震えているでしょう?ああいうやつです。ノンだとピーっと、スーっと音が鳴るんです、それがどういうことなのか、どうしてそうするのか、ということが気になってしまったあなたはウェルカムトゥーザワールド)はどうなのと思わなくもないが、まあやってみなはれ、の精神ということですか。トレンド・セッター。いろいろやらかしてくれた愉快なおっちゃんにさようならを。
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