ジュネーヴ大劇場の女性更衣室で隠しカメラが発見される。2度目。

どこの国にも問題はある。人間とは罪深い生き物である。悪行に対して憤りの気持ちが起こるのは人として当然のことかもしれない。しかし、いつか自分がそちらの側に落ちる事がないよう、つねに自分自身に対して疑問というか、自問しつづけ、人としてのバランスをとる必要があるのだと思っていますね。自分が絶対的にうまく出来ているとはいわないけれど、つねにそういった意識を持つことは重要だと思いますね。

スイス、ジュネーヴ大劇場の女性シャワールームから隠しカメラが発見されたということで、大問題になっている。しかもこのたびなんと2014年にもダンサーの更衣室でもカメラが仕掛けられていたことがわかった。これについては明るみになることがなく、警察からの要請に基づき秘匿されたままだったということで、これが怒りに火をそそぐ形になっているという。

どこからどう漏れたのかはわからないものの、ともかく2014年のことも併せて報道機関の知るところとなり、現在働いている人たちにはあわてて経営陣からメールが送られたが、当時働いていた人たちには知らされなかった。当然、人の口に戸は立てられぬ。壁に耳あり障子に目あり。情報が元職員のところにも届くところとなり、さらに燃えあがる怒り。そこへ、経営陣から雇用者に向け、守秘義務違反、劇場のイメージを損なう、といったメールが届いたため驚きとショックが広がっているということのようです。

どこまでが事実なのかは想像することしかできないのですが、もしも上記すべてが事実だとしたら、ダメージコントロールできてないのでは、という話になりますね。臭いものに蓋をすること、これはうまくいけばうまく行くこともあるのかもしれないが、うまくいかなかったときのダメージは計り知れない。

息子ちゃんたちにも口を酸っぱくしていっていますけれど、なんであれ隠ぺい工作はしたらあかんよ。工作して失敗したら自分の評価がダダダと音を立てて下がるから。信頼されなくなるから(繰り返しておくと、自分が完璧に出来ているとは言いませんスマソ)。

今月初旬に51人の女性(かつて働いていた人を含む)が劇場を運営する財団、経営陣、ジュネーヴ市に対し、安全に影響を与える「有害な環境 」と「 機能不全」を非難する手紙を送り、2つの事件に関する完全な透明性、新たな事件を防ぐための措置の導入、公的な謝罪、性差別との闘いにおける構造的変化を求めたそうです。そらそうよね。

経営陣は今回の事件が「深い疑問を生じさせている」と断言し、 「財団はさまざまな手段を検討しており、必要な措置を講じる」とした。

起こった事はもう戻らないが、今後同じ事が起こらないようにする措置は、間違いなく求めらる。

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