ロックやポップスにおいては、メンバー全員が交代しちゃっても存続を続ける、というようなケースはまずないわけですが、弦楽四重奏団については例外がある。創立時のメンバーは誰一人いないが、だが、活発に活動を続ける、というケースがあるのです。
これは考え方としてはオーケストラと同じで、オーケストラも、何百年も続いている団体があって、長くともせいぜい40~50年経てば全く違うメンバーに入れ替わっているが、解散せず淡々と公演を続けるのです。
どうしてだ!!
不思議ですね。DNAがゆっくりと年月をかけて受け継がれ、またあるときは受け継がれず、時代時代で変化しているわけですね。適当に書いてるけど。
オーケストラの場合は、それでも成り立つ、しかし弦楽四重奏団は、例外的にそういうケースがあるとはいえ、そこまで継続性が確立されているわけでもない。だいたいは、ある瞬間に、やーめた、で終わるわけですね。例えば近年では、ハーゲン弦楽四重奏団も、解散が決まっているトップ弦楽四重奏団の一つですね。
ほんでその例外中の例外っていうのが、ジュリアード弦楽四重奏団なわけ(詳しくはWipikediaをどうぞ)。創立年を言える人はいますか。1946年です。そう、79年前です。あなたが生まれる前から活動しています。ロバート・マンが1997年に退くまで50年第1ヴァイオリンを演奏していましたが、その後もうヴァイオリニストも4代目にまでなっております。
チェロについてもいま4代目。そして3代目を1974年から務めたジョエル・クロスニックさんが84歳でお亡くなりになりました。
42年もの長きにわたり演奏していた。2016年に退いてからも団体名のもととなったジュリアード音楽院と関わりを持ち続け(1994年からチェロ科のトップを務めた)、50年にわたり、ジュリアードに関わってきたという。
長いジュリアード人生、お疲れ様でした。ジュリアード弦楽四重奏団はいつまでつづく?学校がある限り!いや、なくなってもフォーエバーに、ボイジャーのように長く長く飛行を続ける、そういう団体のような気もしています。
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