ブリン・ターフェル、引退を示唆

バスバリトンのブリン・ターフェルは今年60歳。そして13年ぶりにメトロポリタン歌劇場に戻ってくるぜ。トスカのスカルピアを歌うぜ、ということになっていて、それにあわせてニューヨーク・タイムズに記事がでているのですが、これがスカルピアをオペラハウスで歌う最後になるだろうとのこと。

なんだかもっとメトロポリタン歌劇場に出演していそうなイメージもありますけれど、13年ぶり、って意外と出ていないんですね。喉の不調、転倒による怪我、でキャンセルをせざるを得なかったという特殊な事情もあったからだそうです。

そしてこれがメトロポリタン歌劇場への出演も最後かもしれないこと、さらには引退することについても語っています。いま59歳、年齢的にはオペラ歌手としての円熟期を過ぎているのかもしれない。

ただ、ヴォツェックとパパゲーノ、この2つの役についてはいまだに興味をそそられているようなので、もしかすると今後に可能性がないわけではなさそうですが、しかし可能性のまま終わることもあり得るようです。

「そろそろ引退すべき時が来た、いまがその時だ。」

引退という言葉、パフォーマーと呼ばれる種族の人たちにとってはなかなか重い意味をもつわけですけれど、昨今は積極的に引退を公言する人もいます。覚悟と勇気が必要だ。だから勇退なのだ・・・・・・。

しかし去年ぶったまげな歌声を聴かせてくれたレオ・ヌッチ爺さんみたいなとんでもない人もいますから、オペラハウスでの活動は終わりになったとしても、折りに触れというか、むしろしばしばコンサートで歌って、より多くの人々を笑顔にしてください。

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