【ちょっといい話】2年間盗まれたままだったオケ奏者の思い出のヴァイオリンが戻って来た話

2022年7月、ケープタウン・フィルで第一ヴァイオリンで首席を務めるペトリュス・デ・ビアの車のトランクからヴァイオリンが盗まれたでやんす。しかもそのヴァイオリンは、亡くなった母から受け取った最後のプレゼントだったのでやんす。gaaaan.

これはきついですね。単なる、というと変ですが、単に自分の楽器、というだけでなく、思い出も重なっているわけで、心に大きな穴が空いた、とあるのも当然のことでしょう。世の中からは、残念なことですが酷いことをする人がいなくなることはありません。

ところが!

引っ越しのためにものを捨てまくっていて、そういえば、とふと思って、その盗まれた楽器はいってー(いったい)幾らぐらいの価値があるんでやんしたかとググったところ、なんと思いがけずドンピシャ!!まさにその楽器がネット上で見つかり、地元のフリーマーケットに売りに出されていることがわかった!

そして先月9月8日、ついにヴァイオリンは本人の手元に戻って来たのである!!ババーン!!しかもダブルでラッキーなことに、晴れ晴れしい再会の日は13年前に亡くなった母親の命日だったという!!これ以上のハッピーエンドはないですね。めでたい、ええ話や・・・・・・涙。

そしてここからもさらにええ話が続くんで、最後まで読んでつかあさい。

ヴァイオリンが手元に戻って来た、しかも母からの最後のプレゼントが母の命日に、というこのたぐいまれなる経験をしたペトリュスさんは、ほかの人に還元したいな、シェアしたいなと思い、自分の思い出のもう一挺のヴァイオリン、つまり、自分がヴァイオリニストとしてのキャリアを歩みはじめた時に演奏していたヴァイオリンを、オーケストラのユースで学ぶ16歳の若いヴァイオリニストにプレゼントしたのだ!!そして先週末、その若き音楽家ははじめてその楽器を使って演奏したのだという。

ええ話やないか・・・・・・。

いやな話もいっぱいのこの世の中ですが、いい話もいっぱいあるもんですね。私たちも「ええ話や・・・!!(涙涙)」といってもらえるような、まあ、そんなものすごくいい話っていうのはなかなかないかもですが、ちょっぴりいい話、みたいなことが自分も生み出せていったらいいな、みんなで一緒にちょっとした幸せを、作り出せていけたらなって思ってます。

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