【インタビュー】来日直前!マルシン・ディラ 特別インタビュー

ツアー日程・概要

2024年
8月31日[土] 15:00 バロックザール(京都)
9月1日[日] 14:00 所沢ミューズ キューブホール(埼玉) 【完売】
9月4日[水] 19:00 Hitomiホール(名古屋)
9月6日[金] 19:00 兵庫県立芸術文化センター 小ホール(兵庫) 【完売】
9月7日[土] 14:00 フィリアホール(横浜)
9月8日[日] 14:00 三鷹市芸術文化センター(東京)

▼マスタークラスも以下3箇所で開催!▼
9月2日[月] 16:00 北とぴあスカイホール(東京)
9月3日[火] 13:00 スタジオ・フィオリーレ(名古屋)
9月5日[木] 13:00 京都市北文化会館 創造活動室 (京都)

演奏予定プログラム

シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス[編曲:M.ディラ]  :リュート・ソナタ第34番ニ短調 より
ウェンツェル・トマス・マティーカ :ギター・ソナタ ロ短調 作品23
レノックス・バークリー:ソナティナ 作品51
ホアキン・ロドリーゴ:祈りと踊り
ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥ:Kitab I
アストル・ピアソラ:5つの小品

※曲目は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください

目次

来日直前!インタビューを敢行!

来日がいよいよ今月末、もう30日を切ったんだぜ・・・・・・。ひたひたと近づいてきたマルシン・ディラの来日ツアー。オフィス山根ではそんなディラに突撃メールインタビューを敢行!いま世界で最もうまい、いや、宇宙一うまいとさえ言う人もいる世紀の大天才マルシン・ディラがギターをはじめたきっかけは、何を考えて演奏し、どうやって練習をするのか?

天才の秘密にせま・・・れたかどうか、つまり、インタビューをした人の質問がイケているかどうかは、お読みになる皆様にどうかご判断いただければと思う。つまんないとか仰らないで。泣くから。

さあそれでは心してお読みください!!うわっ、天才の言うことは違う!と心に刺さったあなたは今すぐ、チケットを買ってコンサートへ(日時、場所など詳細は上か下へスクロールして確認だ!)もしくはマスタークラスへGOすることを強くおすすめいたします!!

いよいよ今月末来日!マルシン・ディラ インタビュー

ギターを始めたきっかけを教えてください。
7歳のとき両親にすすめられて始めました。二人は私のことをとても音楽的な子だと思っていたようです。いつも歌っていましたからね。楽器を弾くのは子どもにとってとてもいいことだと思います。もちろん、自分が小さかったときは将来のことなんか考えなかったけれど、10代になって「それほど自分は悪くはないのでは」と気づき、やがてプロへの道が開けていきました。

他の楽器を習おうとは思わなかったのでしょうか?
学校で必修科目としてピアノを弾いたことはあるけれど、ギターほどには楽しめなかったですね。

ギターを弾いていないときの楽しみは何ですか?
子どもたちと一緒に過ごすことですね。

日本は何回目ですか。前回も9月でしたが、日本の暑い夏は好きですか?
日本はいつだって大好きです。この来日で5回目になります。毎回とても愉しんでいますよ。

日本の聴衆についてどうお感じですか?
音楽を聴くにあたって「静かである」というのはもっとも重要で、根源的なことです。日本の聴衆はとても素晴らしいと私は感じているし、コンサートはいつもとてもプロフェッショナルに運営されています。

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画像をタップするとそれぞれの公演詳細ページに飛びます。完売している公演のチラシは載せていません申し訳ございません。

いま演奏している楽器について教えてください。
楽器はしょっちゅう換えるんですが、いまはガブリエレ・ロディを演奏しています。桜井さんのギターも持っていてよく使っています。

コンサートの前は緊張しますか?
緊張はしませんが、よく集中するように心がけています。でも常に最高の集中力を発揮する方法を正直言って知らないんです、むしろそれが私をナーバスな気持ちにさせますね(笑)。

今回の来日プログラムの聞き所についておしえてください。
前半はかなり保守的なプログラムになっています。3つの時代から3つの曲を。とても古典的なスタイルの作品ですね。後半は伝説や言い伝えなどからインスピレーションを受けたスペインと南米の音楽をお届けします。

あなたの演奏は完璧な芸術作品のようで、とても魅力的です。人々を演奏に引き込む秘訣はありますか?
自分の演奏はロジカルでありたいと思っています。なので他の音楽家の演奏を聴きながらロジックについて考えるんです。ちょっと変わっているかもしれませんけれど。

今回の来日ではマスタークラスも開催されます。日本人ギタリストについてどのような象をお持ちですか。
みんな素晴らしいし、いつも敬意の念を持っている人たちだと感じます。レベルはとても高いですね。

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自分のところだけ特に宣伝しますごめん!!オフィス山根主催!東京でのマスタークラスは9月2日(月)16:00から、王子駅ほぼすぐの北とぴあ(ほくとぴあ、と読む)です!受講生は宮川春菜はじめ高い実力を評価されている若者たち!!受講生のプロフィール、写真、受講曲目など詳細は上のリンクもしくは↓の仮チラシをタップしてください。ディラのレッスン姿もぜひ目に焼き付けてください!

クラシック・ギターの世界には次々と新しい才能が誕生しています。今後ギター界は変わって行くでしょうか。そうだとすればどのような方向に変わって行くでしょうか。
だれもが人間味のある芸術を好むものだと思うし、興味深い音楽家になるためにはそもそも興味深い人間である必要があるでしょう。そのためには音楽教育だけにとどまらない、もっとずっとたくさん、ほかの要素が求められると思います。生きた経験、知識、成熟度、音に対する感受性といったものがとても重要なのではないかという気がします。

毎日スケールやアルペジオなどの基礎練習はしますか?
しません。毎日同じことを同じようにやっていても成長はないからです。反対に自分が気に入っていて生徒にもすすめているのは、クリエイティブであリ続けること、練習方法もそのとき勉強している作品にあわせて変えて(発展させて)いくということです。難しい箇所というのは、それぞれが固有の難しさを持っているので、個別の分析が必要ですね。

新しい曲を勉強するときはどのように練習しますか?以前のインタビューでは、メトロノームを使った練習は勧めないと仰っていましたが、いまでも同じ考えでしょうか。
メトロノームは人間的ではなく、リズミックでもなく、音楽的でなく、息づかいもありません。感情を表現する助けになりません。メトロノームは音楽性を殺してしまうものだと信じています。

暗譜や読譜は得意ですか?どうやっていますか?
暗譜するには、手先の記憶だけでなく、知的な記憶を使う必要があります。分析、比較、そして楽曲をよく理解する必要があります。手による記憶に重きを置きすぎるのはよくある間違いです。

日本滞在中に楽しみにしていることはなんでしょうか?
日本食は大好きですね。すごく健康的で、しかも美味しい。今回もエンジョイしたいですね。美術館に行ったり、観光をしたりする時間がないのは残念です。

もし生まれ変わったらまたギタリストになりたいですか?
それも悪くないですね。ただ、音楽家という職業はとても魅力的なので、どの楽器を演奏するかということはそれほど重要ではないと思います。

最後に、日本の聴衆の皆様へのメッセージをお願いします
今回のツアーではイタリア人の楽器製作家、ガブリエレ・ロディの新しい楽器で演奏します。この楽器はトーレス(※)のスタイルで作られています。この日本ツアーは私にとって今シーズンのハイライトです。皆さんと一緒にリサイタルを楽しみたいと思っています。

※アントニオ・デ・トーレス(1817-1892):スペイン出身の偉大な楽器製作家。「ギターのストラディバリウス」と言われる非常に優れた楽器を残した。

(聞き手&訳:山根悟郎)

最後にもう一度ツアー日程・概要

2024年
8月31日[土] 15:00 バロックザール(京都)
9月1日[日] 14:00 所沢ミューズ キューブホール(埼玉) 【完売】
9月4日[水] 19:00 Hitomiホール(名古屋)
9月6日[金] 19:00 兵庫県立芸術文化センター 小ホール(兵庫) 【完売】
9月7日[土] 14:00 フィリアホール(横浜)
9月8日[日] 14:00 三鷹市芸術文化センター(東京)

▼マスタークラスも以下3箇所で開催!▼
9月2日[月] 16:00 北とぴあスカイホール(東京)
9月3日[火] 13:00 スタジオ・フィオリーレ(名古屋)
9月5日[木] 13:00 京都市北文化会館 創造活動室 (京都)

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